2011年12月14日水曜日

ブリジストン美術館、野見山曉治展

仕事の帰りに、行ってみたいと思っていた、野見山曉治展を覗いてみました。この展覧会は2011年10月28日から12月25日までブリジストン美術館で開催されています。
野見山さんは1920年の生まれで、現在90歳を超えてまだまだ大作を描かれています。

ブリジストン美術館の野見山曉治展は、年代順に、第一章「不安から覚醒へ−戦前から戦後へかけて」、第二章「形をつかむ−渡欧時代」、第三章「自然の本質を突きとめる−90年代まで」、第四章「響きあう色彩−新作をめぐって」、と展開されています。その作品は具象、キュビズム風の作品から、だんだん抽象度を高めていきます。年を重ねる毎に要素をつなぎ止める糸がだんだん減っていき、70歳を過ぎるようになると、より心の思うままの大胆な表現になっていくようです。

抽象画家でも、カンディンスキーは若い頃の奔放さがだんだん奇麗に整っていってしまったように思えますが、野見山さんは年をとるごとに奔放になっていくようです。90歳でこんな絵を描けるんだと感心してしまいます。

平日の閉館間近のブリジストン美術館は観客の姿も少なく、野見山さんの大作の前の椅子に座って、作品とゆっくり対話をする時間を持てました。こんな絵画鑑賞も良いものです。

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