2011年12月10日土曜日

週末のアート探し3 神戸智行、自然なもの

2011年11月15日から12月18日、信濃町と千駄ヶ谷の間にある、小さな美術館「佐藤美術館」(新宿区大京町31−10)で、「イノセントワールド 神戸智行展」が行われています。

神戸智行さんは多摩美術大学で日本画を学ばれた方で、佐藤美術館を運営している公益財団法人佐藤国際文化育英財団の奨学生であった方です。
作品は自然にたいするこだわりがあります。例えば《幸福ノカタチ》では、縦1.5m、横8mの大きな画面にたくさんのクローバーがちりばめられており、よく見ると影に虫やトカゲがいます。自然のなかにいて気持ちいいなあという感慨がわいてきます。
福岡の太宰府天満宮のために描いた、四曲一双の屏風では、木に咲く花という屏風絵の伝統が、現代に生きています。
おすすめです。行ってみてください。

この展覧会と会わせて、銀座7丁目のギャラリー広田美術(中央区銀座7−3−15ぜん屋ビル1F)でも、神戸智行さんの作品が、12月2日から18日の間、展示されていますので、こちらにも行ってきました。
こちらはギャラリーなので小品中心なのですが、植物の間にトンボや小さなカエルがいる作品とか、金魚の作品、虫はいなくても虫が喰った葉に生命を感じる作品など、素晴らしい作品が展示してあります。
こちらには、神戸智行さん本人がいらっしゃいました。《幸福ノカタチ》のクローバーの中に1つだけ四葉のクローバーがあるというような話も伺えて、たいへん良い雰囲気でした。
展示の様子は、ギャラリー広田美術のホームページで見られます。

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