2011年12月1日木曜日

静岡市美術館とレオナルド・ダ・ヴィンチ その2

静岡市美術館で、「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展が、2011/11/3から12/25まで行われています。日本で、今、予算規模も小さいだろう美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチ?と疑問符を持ちながら、見に行きました。

この企画展は、静岡市美術館をはじめに、福岡市美術館、東京のBunkamuraザ・ミュージアムと巡回します。毎日新聞社が毎日新聞創刊140年記念事業として企画したもののようです。

当然のことと思いますが、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な油絵の作品が並んでいるわけも無く、レオナルド・ダ・ヴィンチの小さなデッサンや、レオナルド・ダ・ヴィンチの工房の作品、レオナルド派などのレオナルドに影響を受けた周辺の画家の作品の展示ということになります。

その中で、気に入ったのは、

  • ダ・ヴィンチの本当に小さな4cm X 4cm くらいしかないと思われる、《老人の頭部》。これは近くによって、よく見ると老いたさまが凄まじい。
  • ダ・ヴィンチの弟子のジャンピエトリーノの《マグダラのマリア》、これはルネッサンスというよりもバロック的に明暗がはっきりしたなかに、豊かな体と長く艶のある髪をもったマグダラのマリアが夢見るようにしているというもの。
あとは、ルーブルの《岩窟の聖母》と、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの《岩窟の聖母》の間に、ダ・ヴィンチ工房で作られたという《岩窟の聖母》。これは本当にどれだけダ・ヴィンチが関与した者なのでしょうね、と疑問符がつきました。

その先に進むと、ダ・ヴィンチの後の画家たちによる《モナリザ》を模写した作品が、展示室いっぱいになっていました。これには少しうんざりでしたね。

というわけで、少し疲れてミュージアム・カフェのコーヒーへ。

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