2011年12月27日火曜日

プラド美術館トリビア

昨日はゴヤ展のことを書いたので。今日はその繋がりでプラド美術館に関するトリビア。

最初はハプスブルグ家出身のスペイン王カルロス一世(1500-1558)によって始められたコレクションからはじまります。【カルロス一世は神聖ローマ皇帝カール五世と同じ人物】
その後、エスコリアル宮殿のコレクションはフェリペ二世(1527-1598)に引継がれ、ブエン・レティーロ宮殿のコレクションはフェリペ四世(1605-1665)に引継がれました。
フェリペ四世はベラスケスの後援者で、ベラスケスのラス・メニーナスの鏡に映っているのはフェリペ四世夫妻です。
さらに、フランス王ルイ十四世の孫で、スペイン・ブルボン朝の最初の王、フェリペ五世(1683-1746)によりイタリアやフランスの絵画が加えられます。
現在のプラド美術館の建物がたてられたのは、カルロス三世(1716-1788)の1785年の指示によりますが、その時には美術館にするとは決めていなかったそうです。
その後カルロス四世(1748-1819)がこのコレクションを引継ぎます。ゴヤが描いた赤い服が印象的なカルロス四世の肖像は今回西洋美術館にも来ていましたね。
カルロス三世が建てた建物を、フェルナンド七世(1784-1833)が、1819年に「王立美術館」にします。
1868年のスペイン9月革命後「プラド美術館」に改称されます。

現在は年間250万人の来館者があるそうです。


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