ブログを書く順が逆転しましたが、先週土曜日の冷たい雨が降るなか、山種美術館を訪れました。1月に入ってから、ザ・ベスト・オブ・山種コレクションの後期の展示が行われています。後期の展示は、「戦前から戦後へ」ということでより現在に近くなっています。
会場は、雨にもかかわらずかなり混んでいました。近代の日本画も人気があるのがわかります。
目玉は、速水御舟の《炎舞》です。これは初めて見ました。
図版を見て思っていたよりも実物は小さな作品でした。きっと絵の迫力が大きな絵をイメージさせたのでしょう。また、よりリアルな表現の作品かと思っていましたが、実物を見てリアルを指向した作品でないのがわかります。炎は仏教の彫刻のように様式化されています、また炎の上を舞っている蛾はすべて正面を向いています。そこにあるのは、リアルさを異なる次元の真実にトランスレートした世界のように感じました。
その他の作品で面白かったのは、奥村土牛でしょうか、《鳴門》《醍醐》など自然を映した絵が気に入りました。
この展覧会は2月5日までの開催です。
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