これは、分館が東京に開館してから10年経つのを記念して、住友家が収集したコレクションの中でも貴重な中国青銅器を紹介するものです。
商(殷)・西周・春秋・戦国期の青銅器が55点、秦から清にかけての青銅器が33点、展示されています。青銅器は今回の「北京故宮博物院200選展」にも来ていますし、中国の文物の展覧会にも来ていますが、これだけ青銅器だけが並んでいるのを見ると壮観です。しかも一点づつ模様の説明があり、主要な作品には拡大写真での説明があり、X線CTスキャナによる断面の図もあります。
なにしろ周の時代の青銅器の模様は細かいですから、図録だけではわからないことがたくさんあります、それを近くでじっくり見られるます。
周時代の青銅器には、怪獣の顔の形を模様化してある、饕餮文(とうてつもん)が付いているものが多いのですが、それにもいろいろなパターンがあり、それぞれの表現の工夫があることが見えます。
また、龍も、虁文(きもん)という横向きで1本足がついた模様でたくさんでてきます。
3000年前の人がどんなものを作っていたのかと興味を持ったら、ぜひ一度行ってみると良いと思います。
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