2012年2月4日土曜日

DOMANI・明日展

文化庁・国立新美術館主催の「DOMANI・明日展」が国立新美術館で2012年1月14日から2012年2月12日まで行われているので、行ってみました。

「DOMANI・明日展」は、文化庁の芸術家在外研修制度により、海外研修を行った作家が作品を発表する展覧会です。
芸術家在外研修制度とは、芸術家が海外で研修をうけるのを国が支援する制度で、1967年から始まっています。2012年で見ると、「美術、音楽、舞踊、演劇、映画、舞台美術等、メディア芸術の各分野における新進の芸術家、技術者、プロデューサー、評論家等が、海外の芸術団体、劇場等で実地研修する際の渡航費・滞在費を支援します」となっています。渡航期間は、1年、2年、3年、80日があります。派遣予定人数は62名、その中で美術は22名です。

今年の「DOMANI・明日展」の作者と作品は次のようになっています。

  • 山口牧子、1962年生まれ、絵画、2007年にイギリスへ派遣。今回の出品作は、日本画の顔料を使い淡い色彩で、画面いっぱいに非具象的な表現を行っている。
  • 阿部守、1954年生まれ、彫刻、2000年イギリス、2009年ノルウェーへ。作品は、鉄を使った環状のものをならべたインスタレーション。
  • 横澤典、1971年生まれ、写真、2007年アメリカへ。出品作は街や樹々を、撮影技術や、切り貼りにより、フラットな作品にしたもの。
  • 塩谷亮、1975年生まれ、洋画、2008年にイタリアへ。作品は、女性をモデルにした写実絵画。
  • 綿引展子、1958年生まれ、現代美術、2008年ドイツへ。作品は、和紙にオイルパステルで描いたものや、布を使った作人、柔らかい感触を感じさせる。
  • 津田睦美、1962年生まれ、写真、2009年オーストラリア/ニューカレドニアへ。今回は、ニューカレドニアに渡った日系移民が第二次世界大戦に巻き込まれて辿った運命を写真で展示。
  • 児嶋サコ、1976生まれ、絵画、2009年ドイツへ。ネズミを描いた作品。ネズミのことを自らのように感じるとコメントがついている。
  • 元田久治、1973年生まれ、版画、2009年オーストラリア/アメリカへ。今回の作品は、世界のいろいろなランドスケープが廃墟になっている作品。

今回のDOMANI展は45周年を記念して、過去に研修を経験したベテラン作家53名の作品も展示されています。今日はそのなかから8名の作家の方のギャラリートークも行われていました。

気に入った作品は、綿引さんの布を使った作品、山口さんの作品は普通に気持ち良い。




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