Bunkamura ザ・ミュージアムのルーベンス展。今日で3回も行ってしまいました。何回も行った理由は、すごく良かったからというよりも、そこにはもった何かあるはずだと思ったせいかもしれません。
その結果、一番良かったのは、ルーベンスの原画を元にした版画作品でした。版画作品はアントワープ王立美術館、プランタン=モレトゥス博物館/市立版画素描館から、30点出品されています。17世紀当時版画は現在の画集のようなもので、だれがどんな絵を描いているということをヨーロッパ中に伝える手段で、ルーベンスは良い版画を作ることにかなり力を注いでいたそうです。その成果がここにあるように思われます。有名すぎる作品ですが、《キリスト降架》の構図などすばらしいものです。
次に面白かったのはヴァン・ダイクの作品。ヴァン・ダイクは、肖像画家として有名ですが、今回は《髭の男の頭部》《悔悛のマグダラのマリア》など肖像画でない作品が来ていて、その表現力の高さに感心しました。
バロックに感心をもつなら、ルーベンスを素通りするわけにはいかないとおもいます。展覧会は4月21日までですから立寄ってみたらどうでしょうか。
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