2013年4月7日日曜日

エドワード・スタイケン写真展 世田谷美術館

いつも展覧会は開催すぐに行くことが多いのですが、今日の展覧会は最終日でした。行ったのは、世田谷美術館で開催されている「エドワード・スタイケン写真展 モダン・エイジの光と影 1923−37」。

エドワード・スタインという人はよく知りませんでした。調べてみると、1879年生まれのアメリカの写真家です。青年時代はスティーグリッツなどとともに芸術写真をつくっていましたが、そのご商業写真を撮るようになり、VOGUEやVANITY FAIRに女優やモデルの写真を載せるようになります。その後MOMAの写真部長となり冷戦期に68カ国273人の写真からなる「ザ・ファミリー・オブ・マン」展を開催します。これはアメリカのプロパガンダかと議論され、日本の高島屋にも巡回した展覧会です。

今回の展覧会は、スタイケンが商業写真を撮っていたころの展覧会で、VOGUEに掲載された女優やファッションモデルの写真、VANITY FAIRに掲載された女優、映画監督、文学者、政治家などの写真が展示されています。

おもしろいのは展示のキャプションに、写真の説明ではなく、写っている女優に関する説明がついていた点です。つまり、これは写真自体が興味の対象ではなく、写真が写している女優に興味があるという視点を、この展示で示しているわけです。

ちょっと前まで横浜美術館で開催されていた「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー展」や、今回の世田谷美術館の「エドワード・スタイケン写真展」を見ると、写真は芸術なのかといろいろ考えさせられます。


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