2013年2月23日土曜日

国立国際美術館 夢か、現か、幻か 全てが映像作品

昨日は大阪に出張、金曜日で美術館は夜まで開いているということで、中之島の国立国際美術館へ。実は、今どんな展示がされているのか知らずに行ったのでですが、企画展はタイトルにもあるように全て映像作品の「夢か、現か、幻か」展が、所蔵品展は「コレクション現代美術とテーマ」展が開催されていました。
実はビデオ作品は少し苦手、なぜかというと相手(作家のことです)に合わせて、ある時間つきあわなければいけないからです、造形作品はこちらの好きなように作品に対することができるんですが・・・・。しかも昨日は時間がありませんでした。というわけで、映像作品をつまみ食いするという不本意な観賞になってしまいました。

それぞれの作品に勝手な感想を付け加えてみると。

  • 饒加恩(ジャオ・チアエン) Chia-En Jao(台湾出身、台北在住)、《レム睡眠》、東南アジアから台湾に出稼ぎにきた若い女性たちが、皆がさまざまな場所で眠り、一人づつ眠りの姿勢のままで現実とも夢ともつかない話を話し、また眠りにつく作品
  • ヨハン・グリモンプレ Johan Grimonprez(ベルギー出身、ブリュッセル在住)、《ダブル・テイク》、ヒッチコックのそっくりさんの世界は虚の世界か
  • スティーヴ・マックィーンSteve McQueen(イギリス出身、アムステルダム在住)、《ワンス・アポン・ア・タイム》、数式、記号が、時間の流れと、宇宙の広がりを示して・・・・
  • シプリアン・ガイヤールCyprien Gaillard (フランス出身、ベルリン在住)、《ArteFacts》、バビロンの遺跡と現代のイラクの兵士が共存する奇妙さ
  • さわひらき Hiraki Sawa(石川県出身、ロンドン在住)、《Lineament》、それはレコードの溝
  • チョン・ソジョンSojung Jun(韓国出身、ソウル在住)、《ある裁縫師の一日》、古くさくなって行く技術は見捨てられるべきものか
  • 杜珮詩(ドゥ・ペイシー) Pei-Shih Tu(台湾出身、台北在住)、《ヴィジブル・ストーリー》、明るいアンリ・ルソー的な映像、でもそこにいる人間は・・・
  • エイヤ=リーサ・アハティラ Eija-Liisa Ahtila(フィンランド出身、ヘルシンキ在住)、《受胎告知》、大きな三方を囲むスクリーン上に、受胎告知を演じようという人たち、そのあとに見つかるものは
  • クレメンス・フォン・ヴェーデマイヤー Clemens von Wedemeyer(ドイツ出身、ベルリン在住)、《死への抗い》、創られた未開人発見、事実はどこに
  • 柳井信乃(ヤナイシノ) Shino Yanai(奈良県出身、横浜在住)、《UTSUTSU NATION》、若いひよわそうな女性が、玩具のようなハンマーを振り下ろすと、すべてを吹き飛ばすような大爆発が
大阪なので、東京の人が見に行くのはたいへんかもしれませんが、国立国再博物館で「夢か、現か、幻か」は3月24日までです。

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