中国では最高の芸術は王羲之の書だそうです。王羲之に関しては中国美術の講座で話を聞いているのですが、やはり私にとって書は敷居が高いので、どうかなと思いながら東京国立博物館の「書聖王羲之展」へ。びっくりしたのは会場が混雑していることです。こんなに書のファンは多いんだと改めて感じました。しかも、書は低い位置に展示されているので、見るのがたいへんです。
書の敷居が高いのは、コミュニケーションの記号であるはずの文字が観賞の対象になっているためだと思います。しかも読めない。さらに王羲之の場合には、現存する真筆はなく、模写か拓本になっていて、もともと一つの王羲之の作品のはずがいろいろあり、それぞれかなり差異があります。これをどう見たら良いのかも?????
これはいけないと思い、帰りにミュージアム・ショップで『もっと知りたい書聖王羲之の世界』を買ってしまいました。もうちょっと勉強してみます。
東京国立博物館の「書聖王羲之展」は2013年3月3日までです。
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