ブログを書くのが遅れていますが、先週の金曜日の夜にブリヂストン美術館へ。週末の夜、気楽に行く場所として、ブリヂストン美術館はお気に入りです。
今は、収蔵品の中から28点を選び、筆の跡に眼をつけて楽しもうという企画が開催されています。いつも見ている絵が多いのですが、あらためて近くに寄って、筆遣いを見ると、あらためて絵の良さを感じることができます。
展示は、点に注目、線に注目、面に注目と分かれていて、それぞれ次のような作品が展示されています。
【点】
新印象派のポール・シニャックの《コンカルノー港》
日本の点描画家、岡鹿之助の《雪の発電所》
このへんは点描の人たちですからわかりますが、ゴーガン、モンドリアン、青木繁も点に注目すべき作品があるのがわかります。
【線】
カンディンスキーの《日本の線》
ミロの《絵画》
抽象絵画の人が線には登場します。その他には輪郭線の面白さを追求した藤田嗣治や猪熊弦一郎の作品があります。
【面】
ゴーガンの《乾草》
セザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》
安井曾太郎の《薔薇》
印象派の後には、もう一度面への関心が高まったということでしょうか。ポスト印象派の作品が展示されています。
これらの作品を見ていると、20世紀モダニズムの絵画は、それまでの内容重視の絵画から脱却し、メディウムを見せるようになったことが良くわかります。
ブリヂストン美術館、「筆あとの魅力−点・線・面」は、2013年3月10日までです。
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