2012年4月9日月曜日

南條史生 アートを生きる





出張先で本屋さんに行くと、気になる本に出会えることがあります。
今日見つけたのは、南條史生さんの『アートを生きる』でした。まだ3月31日に発行されたばかりです。

南條さんは、今は森美術館館長ですが、今までヴェネチア・ビエンナーレに関わられたり、横浜トリエンナーレの第一回目を手がけられたり、さまざまな美術イベントのキュレーションをされています。今回の本は、その南條さんが若い頃から今に至るまで、何をされたのか書かれた本で、あああれかと思い出すイベント、あの人の事かと興味を引かれる作家や美術関係者がたくさん出てきます。

読みはじめると、そのライブ感に引き込まれて、新幹線の中で一気に読んでしまいました。
キュレータとして活躍された理由は、時代を読む力、新しいことに関する好奇心、人とのネットワークを築く力、チャンスを逃さない強い姿勢にあったのだなということが良くわかります。

本を読んでいるだけでは物足りなくなり、家に帰るのを遠回りして、この本の中でも紹介されている、南條さんが関わられた横浜の上大岡のパブリックアートまで見に行ってしまいました。ここにある写真がそれで、奈良美智さんの作品です。

現代美術のキュレーションに興味がある方は、一読してみたらどうでしょうか。

南條史生「アートを生きる」、角川書店、 2012

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