大阪に国立民俗学博物館があるのは知っていましたが、これまで行く機会は逸していました。今、そのコレクションの中からイメージに着目した展覧会が、東京の国立新美術館で始まったので早速行ってきました。
入るとすぐにパプアニューギニアをはじめとする仮面に出迎えられます。アートというよりも民俗学の地味な資料なのでないかと思っているところに、一発ガーンときます。その後は高さ6メートルを超えるような葬送に使う塔とか、チベットの仏教美術とかあって、息もつけないほど引き込まれます。
後半の展示では、現代の文明が各地の地元の文明とどう重なりあっていくのかというテーマになります。ビール瓶形の棺桶やメルセデスベンツ形の棺桶など、なかなか見られないものがあります。最後は日常使う道具を美術館に持ち込むとどうなるかという展示になっています。
ヨーロッパのルネサンス以降のアートや、中国の宋時代以降の洗練されたアートも良いですが、人間が造形にいかに関わってきたのを考える時、その原点につながると言えるような様々な民族の造形表現にぜひ触れてみたいものです。金曜日の夜に行ったのですが、お客さんがそれほど多くなかったのをたいへん残念に思いました。
「イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる」は2014年6月9日まで国立新美術館で開催です。
展示内容の詳細は、国立新美術館のWEBへ ⇒
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/power_of_images/
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