ルネサンス期から19世紀にかけてのコレクションから、今回はバロックを中心に139点日本にきています。
気になる展示をいくつか紹介すると。
- ルーベンス《キリスト哀悼》1612、油彩・カンヴァス。キリストが十字架から降ろされた後、マリアをはじめ人々が取り囲み悲しみにくれる図です。キリストを斜めに配した構図、それぞれの人の涙の描きわけなど、見所がたくさんあります。
- ルーベンス《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》1616、油彩・カンヴァス。ルーベンスの5歳の娘の肖像。顔を描くタッチが素晴らしい。
- ヴァン・ダイク《マリア・デ・タシスの肖像》1629/30、油彩・カンヴァス。以前このブログにも書きましたが、肖像を書いてもらうのならヴァン・ダイクですね。絶対うまく描いてくれます。
- ルーカス・クラナッハ(父)《聖エウスタキウス》1515/30、油彩・板。さすが北方の画家、十字架を頭に付けた鹿が聖人の前に現れた場面が、細かい所まで緻密に描かれています。
- グイド・レーニ《マグダラのマリア》17世紀前半、油彩・板。マグダラのマリアらしさが表れています。
- マディアス・ラウフミラー《豪華なジョッキ》1676、象牙。象牙製のジョッキで、サビニの女達の略奪の場面が細密に彫られています。
絵画だけでなく、家具、工芸もありますから、時間をかけて観ると良いと思います。特にバロックや、ルーベンスが好きな方にお勧めです。
国立進美術館で2012年12月23日までの開催です。
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