土曜日の夜にブリヂストン美術館の「ドビュッシー、音楽と美術」展へ。
ブリヂストン美術館の土曜の夜は空いていることが多いので、今回もそうかなと思って行くと、なんと大違いで、大勢の観客がいてびっくりしました。ドビュッシーに人気があるのか、オルセーとオランジェリーから来ている作品に人気があるのか、どちらでしょうか。もちろん、この展覧会企画が良かったということもあるでしょうけれど・・・。
一見して感じたのは、19世紀末から20世紀にかけてのドビュッシーが活躍した時代の雰囲気でした。美術で言えば、ポスト印象主義、アールヌーヴォーの時代です。ドビュッシーの音楽を聞いている限り、音楽という抽象化が進んだ世界のせいか時代感をそれほど感じなかったのですが、こう並べてみるとまさに世紀の転換期の雰囲気。
私が気に入ったのは、たくさん展示されていたモーリス・ドニの作品の中から、《ミューズたち》、《木々の下の人の行列》、《イヴォンヌ・ルロールの肖像》と、エミール・ガレの作品、《たまり水》、《蜻蛉草花文花瓶》、《過ぎ去りし苦しみの葉》。
以前も日本に来ていましたが、ナビ派のもとになったといわれる、ポール・セリュジエがゴーギャンの手ほどきを受けて描いた《タリスマン》も注目です。
「ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで」は、ブリヂストン美術館で10月14日まで開催です。
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