2012年9月16日日曜日

ジェームス・アンソール 写実と幻想の系譜 損保ジャパン東郷青児美術館

今日は不安に思いながら、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館へ。何が不安かというと、美術の本の図版などで観るかぎり、今までのところ、ジェームス・アンソールが好きになれていないからです。まあ、こういう不安は的中してしまうこともあるし、観たら良いじゃないということになることもあるので、予見をもたずに行ってみましょう。

メインの作品は、やはり、仮面の人が着飾ってひしめいている《陰謀》、骸骨が部屋の中を騒いで廻る《首吊り人の死体を奪い合う骸骨たち》、骸骨の姿の画家がイーゼルの前に立つ《絵を描く骸骨》。象徴表現主義的な(一言で言ってしまえばグロテスクな)作品ばかりでなく、もっと早い時代の風景画の作品なども多く展示されていました。

結論から言ってしまうと、私にとっては、どうもねというのが正直な感想。仮面とか骸骨とかインパクトのある素材を使っているのだけれども、そういったものに対する文化的素養の差か、「それで・・・」というような気になってしまいます。

珍しい作品であることは間違いないので、興味のある方は行ってみたらどうでしょうか。損保ジャパン東郷美術館で、2012年11月11日まで開催です。


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