2012年9月2日日曜日

京都へ、現地調査

美術館やトリエンナーレも良いですが、たまには美術品を現地で見てみようということで、夏休みをかねて一泊二日で王道の京都へ行ってきました。とりあえず今回はメジャーな所です。

一日目

  • 東寺、講堂の立体曼荼羅。昨年、東京国立博物館で行われた「空海と密教美術展」にも何体かは貸し出されていましたが、やはり現地ですべての像がそろっていると迫力があります。中でも惹かれたのは、四隅に配置されている、持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王と、梵天でしょうか。
  • 神護寺、薬師如来立像。高雄のバス停から、川まで降りてまた対岸を上るので、暑い中ちょっと大変です。本尊の薬師如来は、平安初期の一木造りの像で、威圧感のある容姿です。腕が太いのが印象的。残念ながら、像の近くに寄れず細部は良く見えませんでした。
二日目
  • 清涼寺、釈迦如来立像。保津川をトロッコ列車で見てから、嵯峨野の清涼寺へ。清涼寺の釈迦如来像は、北宋で造られたもので、釈迦38歳の姿を写したと言われる像。衣を通肩に着け、スリムな姿。
  •  養源院、俵屋宗達の杉戸絵。獅子、象、麒麟の造形が「へん」で面白い。ついでに、血の付いた天上の説明もしてくれます。(血の跡の方がメインで見に来る人もいるかもしれませんが・・・)
  • 智積院、長谷川等伯・長谷川久蔵の障壁画。これはもともと秀吉の遺児鶴松の菩提を弔いために造られた祥雲寺の障壁画。等伯らしく判りやすい「きれいさ」に感心。
やっぱり、美術作品をその関わりがある土地で観るのは良いですね。楽しい2日間になりました。

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