金曜日の夕方は東京駅近くのブリヂストン美術館に行ってみたくなるということで、「カイユボット展」へ。
ギュスターブ・カイユボットは1848年生まれ1894年没。印象派の画家たちのスポンサーでしたが、自らも絵を描き印象派展にも出展しています。
ブリヂストン美術館はカイユボットの《ピアノを弾く若い男》を購入したこともあると思いますが、今回の展覧会は気合いが入っています。60点以上のカイユボットの各地の美術館にある作品や個人蔵の作品が展示されています。また、弟のマルシェル・カイユボットの写真が多数展示されています。それに加えて、当時のパリの町をデジタルな装置で辿れるような展示や、カイユボットの人脈を辿ってみられるような展示もあります。
当時の印象派の画家達のなかで、カイユボットは画家としての評価は高くありませんでしたが、今見てみると、当時のブルジョアジーの心象をたどるのに貴重です。造型的には、すこし奇抜な構図と、光の表現に、特徴があるように思われます。ビルの受けから下を見下ろしたような構図が合ったり、逆行の光の表現があったりします。
マネ、ルノアール、ピサロ、シスレーとは異なる、19世紀の印象派の画家を見てみたいと思ったら、一度は行ってみると良い展覧会だと思います。
「カイユボット展」は2013年9月29日までです。
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