2013年1月13日日曜日

手の痕跡 国立西洋美術館

国立西洋美術館で「手の痕跡」展を行っています。内容は、ロダンとブールデルの収蔵品展で、彫刻が60点以上展示されています。素描も22点あります。

ロダンは1840年生まれ1917年没です。モネが1940年生まれ1926年没ですから、ロダンは印象派の画家たちと同じ世代ですが、もっと古い人のように感じていました。当時の先端をいく絵画は「ものがたり」から離れて行ったのに対して、ロダンの作品は強く「ものがたり」と結びついているために、古いと感じていたのかもしれません。

改めてじっくり観賞すると、実物の人間では骨折してしまうようなありえないような造形がされていて、それがドラマチックな感情を生んでいたり、新古典主義の滑らかな表面とは違った表面のラフさなど、なるほどこう表現しているのかという発見がたくさんありました。

2013年1月27日まで開催されていますから、彫刻好きな方はもちろん、たまには彫刻を見ようかという方は、行ってみたらどうでしょうか。同時に『Fun with Collection 2012 彫刻の魅力を探る」というプログラムが開催されていて、ブロンズ像の造り方、大理石像の造り方など、丁寧に説明してあるので、こちらも必見です。





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