東京都美術館で、「メトロポリタン美術館展 大地、海、空−4000年の美への旅」が行われています。
この展覧会の特徴は、作家、年代、地域にとらわれず、「大地」「海」「空」というテーマで展示をしていることです。そこで、今回はゲーム感覚で観賞してみようと決めて、いつもはどうしてもキャプションに目がいってしまうのですが、それをちょっと我慢して、キャプションを見ずに作品の年代や地域を言い当てられるかどうか試してみました。
難しかったのは、彫刻作品。エジプトのカバなんかは現代の作品と言っても良い造形感覚です。また、エジプト、ギリシャは分かっても、メソポタミア、ペルシャ、古代イタリアなどは、うーんどこだろうという感じです。
年代を当てやすいのは19世紀の作品。ここは年代というよりも作者が主張してきます。クールベ、ルノアール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、アンリ・ルソー。
さすがにメトロポリタン美術館は米国を代表する美術館で、今回の展示の中にはハドソン・リヴァー派などアメリカの風景画家の作品が多く出品されていたのですが、ずっと見ていると、これはアメリカの画家の風景画と分かるようになります。
「大地、海、空」というテーマが効いているかどうか?、4000年にしては近代以降が多いのでは?、といった感はありますが、観て楽しい作品が多いので、行って損はない展覧会です。来年1月4日までの開催です。
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