11人の多様な現代の工芸家の作品を集めて、現代の工芸とは何かを考えようと言う趣旨の展覧会です。
11人の作品をみて思うことは、
- 栗木達介 陶器、帯状のものを球形に造形した作品
- 森口邦彦 友禅、染織には馴染みがないのですが、もしかしたら面白いと感じさせる
- 田中信之 漆、 3次元の漆の面に引き寄せられます
- 池田巌 漆、 《作品(無題)》という用を求めない漆器が良い感じです
- 八木明 磁器、青白磁、用の形を保ちながらフォルムの楽しさがある作品
- 楽吉左衛門 陶器、茶陶の伝統を引継ぐと現代ではどうなるかという興味を引く
- 武山直樹 銅、 ドレープ状の銅板に七宝の釉をかけて焼き、金箔・銀箔で点描装飾するとどうなる
- 黒田泰造 磁器、円筒形の薄く造られた白磁が並ぶと、そこに見えるものは・・・
- 小田橋昌代 ガラス・エナメル着彩、ガラスで人の像が造られています、これは工芸か彫刻か
- 畠山耕治 青銅・鋳造、青銅製の多角形の容器、表面の模様は作為か偶然か
- 関島寿子 木の蔓、木を編んだり組んだりするとどうなるか、籠に近いものもあるけれど、木という素材そのものを楽しもうという作品も
工芸に対しては、今までちょっと敬遠気味でしたが、ちゃんと観ると面白いですね。特に私のお気に入りは関島さんの木の蔓やシュロの葉を使った作品でした。
「現代の座標 工芸をめぐる11の思考」は東京国立近代美術館工芸館で2012年9月15日から12月2日までの開催です。