村山知義は、ベルリンで学び、ダダや構成主義の洗礼をうけ、日本に戻り、大正から昭和にかけて前衛美術運動を展開した人です。
1925年に制作され、現在東京国立近代美術館に所蔵されているコラージュ作品《コンストルクチオン》は見たことはありましたが、今回の展覧会を見て改めてどのような活動をした人だったのかがわかりました。
村山知義が行ったことを列挙すると、
- コラージュ作品の制作
- 前衛美術家グループ「マヴォ」「三科」の結成
- ダンス・パフォーマンスの実演
- 芸術理論の出版
- 舞台装置の制作
- 小説の出版
- 脚本家
- 演出家
- 子供向け雑誌のイラスト
と何でも行った人です。
20世紀前半の、日本の前衛的といわれていた美術の動向を勉強するには、良い展覧会だと思いますが、細かい文書資料も多いので、じっくり取り組んで見ないと、この展覧会の良さはわからないかもしれません。私の場合には、演劇関係の展示は、「猫に小判」的でした。
「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」展は、世田谷美術館で、2012年7月14日から9月2日の開催です。
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