連休中は遠くへ出かけると混んでいると思い、近くのBunkamuraザ・ミュージアムへ。
ポルディ・ポッツォーニ美術館の作品が展示されています。
ポルディ・ポッツォーニ美術館は、1881年にミラノの貴族ジャン・ジャコモ・ポルディ・ポッツォー二をコレクションを展示するために開設された美術館です。コレクションは、古代、鎧・武器、陶磁器、時計、東洋、家具、ガラス器、本、宝石などたいへん幅広いのですが、今回の展覧会では、鎧や時計が少しと、あとはイタリアを中心とする絵画が展示されています。それでも当時の貴族のコレクションがどのようなものであったか、その一端がわかります。
今回一番の目玉になっていたのが、15世紀のイタリアの画家ポッライオーロです。ポッライオーロは、ユニークな構図のロンドン・ナショナル・ギャラリーにある《聖セバスティアヌス》が有名ですが、今回来ている《貴婦人の肖像》もなかなか見応えのある作品で、顔の輪郭の微妙な線、髪飾りやネックレスなどいい感じです。
サボナローラに影響された後の、ボッティチェッリは何となく敬遠していましたが、《死せるキリストへの哀悼》は素通りできずに見入ってしまいました。ここにある線はルネサンスではなくマニエリスムだと思いました。
時代は下って、ヴェドゥータ画の大家、カナレットの《廃墟と古代建造物のあるカプリッチョ》もカナレットらしい変さ加減がでていて楽しめます。
「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」は、イタリアが好きな方にはお薦めの展覧会です。5月25日までBunkamuraザ・ミュージアム
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