2014年5月30日金曜日

チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊 龍谷ミュージアム



関西で仕事があったので、空いた時間に龍谷ミュージアムの「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」へ。

大谷探検隊が西域からインドを調査をしたのは有名ですが、実はそれとは別に2人がチベットに派遣されて、チベット仏教の調査をしていました。今回の展覧会はその業績を紹介するものです。

ちょうど運よく学芸員のかたによるスライドでの説明があり、それを聞けたのですが。チベットにはインドで発展した大乗仏教の最後の形が伝わったのだそうです。そういうわけで中国や日本にはない経典に基づいた像などがあるという話で、そうだったのかと納得しました。

今回の展覧会で特に力を入れて展示されていたのが、現在のダライラマの前のダライラマが、遺言で、その時に渡った学僧、多田等観氏に贈った仏伝図です。仏伝図自体が日本ではめずらしいですが、特にこの仏伝図には、初転法輪から涅槃にいたるまでの知られていない仏伝がたくさんありたいへん珍しいものになっています。そこにはキリストの生涯にあるような、弟子をどのように獲得していったのかなどの伝記がたくさん描かれています。

今回の展覧会は6月4日までの開催です。チベットに興味がある方、仏伝図に興味がある方にはお勧めです。

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