なんでも行ってみようシリーズです。
つまり、好きかどうかわからないし、だめかもしれないなと思いながら、でもそれならそれでいいじゃないかと思って行ってみる、シリーズです。
アンリ・ル・シダネルのことはよく知りませんでした。損保ジャパン東郷青児美術館の展覧会のポスターには、「薔薇と光の画家」「フランス ジェルブロワの風」と書いてあります。なんだこれはと言いながら、新宿まで出かけてみました。
会場のパネルを読むと、アンリ・ル・シダネルは、1862年モーリシャス島生まれ(スエズ運河ができるまえインド航路の寄港地として栄えたそうです)、1939年没ですから、19世紀末から20世紀にかけて絵画の世界も大変革の時代に生きていたわけです。それでもその中で、アカデミーに反旗を翻すこともあまりなく、印象派の技術も取り入れて、穏やかな風景画や室内画を描いた人のようです。
どうも個人的には食指が動かないタイプですが、見れば好きになるかも知れない。
作品の主なテーマは、フランスの地方の風景画、庭園を描いた作品、室内を描いたアンティミスムの作品です。技術的には印象派に近く、日没間近や曇った日など微妙な光が好きなようです。
私としては、風景や室内の緑色の色合いがよかったので、嫌ではなかった。緑色の画家と呼びたい。結論としては、見にきて良かったなです。
ちなみに、ジェルブロワはアンリ・ル・シダネルが庭に薔薇園を作ったフランスの小さな村だそうです。
たまには、力が抜けた展覧会も悪くはありません。
「薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展 −フランス ジェルブロワの風−」は、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で2012年4月14日から7月1日まで開催です。
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