2012年5月6日日曜日

国立新美術館 大エルミタージュ美術館展

エルミタージュ美術館の収蔵品を使った展覧会が2012年4月25日から国立新美術館で開催されています。展覧会のタイトルは「国立新美術館開館5周年、大エルミタージュ美術館展、世紀の顔・西欧絵画の400年」です。連休中に時間を見つけて行ってみました。

エルミタージュ美術館は、ロシアのエカチュリーナ(昔はエカテリーナと言っていた)2世が1764年に作ったのが初めで、一般に公開されるようになったのは1863年以降です。現在3百万点の作品が収蔵されているといわれています。

今回の展覧会は、ヴェネチア・ルネサンスから20世紀まで年代順の展示で、第一章は「16世紀ルネサンス:人間の世紀」、第二章は「17世紀バロック:黄金の世紀」、第三章は「18世紀ロココと新古典派:革命の世紀」、第四章は「19世紀ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀」、第五章「20世紀マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀」となっています。

どうしても見たいお気に入りの作品があればそこに直行というのも良いと思いますが、今回の展覧会では、展覧会の趣旨でもあるように、西欧絵画の歴史を実感してみるのが、良いのではないでしょうか。実際に現物を見ながら歴史を感じるというのは、日本では国立西洋美術館の常設展くらいでしかできないのですから。

私の個人的なみどころは、

  • ティツィアーノ・ヴェチェリオ 《祝福するキリスト》
  • ロレンツォ・ロット 《エジプト逃避途上の休息と聖ユスティナ》
  • ドメニコ・ティントレット 《男の肖像》
  • バルトロメオ・スケドーニ 《聖家族と洗礼者ヨハネ》
  • ペーテル・パウル・ルーベンス 《ローマの慈愛》
  • アンソニー・ヴァン・ダイク 《エリザベスとフィラデルフィア・ウォートン姉妹の肖像》
  • レンブラント・ファン・レイン 《老婦人の肖像》
  • フロンソワ・ブーシェ 《クピド(絵画の寓意)》
  • ユベール・ロベール 《古代ローマの公衆浴場跡》
  • ウジェーヌ・ドラクロワ 《馬に鞍をおくアラブ人》
  • アンリ・ルソー 《赤い部屋(赤のハーモニー)》
印象派以降の作品は日本での展覧会でも見ることが多いので、どうしても興味は16世紀、17世紀になってしまいます。

大エルミタージュ美術館展の会期は、2012年7月16日までですから、機会があればもう一度見に行きたいと思っています。

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