「ガブリエル・オロスコ展 内なる複数のサイクル」は、オロスコがメキシコ出身の現代作家だという知識しかなく、観に行きました。
フランスの1950年代の名車シトロエンDSという車を縦に切って、幅を3分の1にしてまたつないだ作品が、ポスターになっていて、これは何なんだという感じです。
今回の展示は、東京都現代美術館の3階を使っていますが、そのスペースに多様な作品が展示されています。
・身近で見つけた珍しい形を撮った写真作品
・ポスターにもある実物の車に加工を加えた作品
・天井からぶら下がった扇風機にトイレット・ペーパーを載せて回す作品
・メキシコの村で売っている石に細工した作品
・X字型の、真ん中に花が浮かぶ水たまりを持った、卓球台
・スポーツ紙の写真を切り抜き、図形を書き込み、等身大に拡大した作品
東京都現代美術館のウェブには「人工物でも自然物でもこの世の事物はすべて、これまで移動したりかたちを変えたりしてきた内なる時間を有しています。事物と事物とが時に交わり、また離れるといったことを繰り返し、宇宙の中で万物が流転し循環するその様をオロスコは捉えます」とあります。でも、そんな難しいことを言わなくても、いたずら好きな子供がそのまま大きくなって、身近なものにちょっとイタズラしてみたというような作品のように思いました。
気楽に、友達とつれだって観に行くのが良いのではないでしょうか。
「ガブリエル・オロスコ展 内なる複数のサイクル」は、東京都現代美術館で、5月10日まで開催されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿