展覧会企画には、作家を特定した展覧会、美術のムーブメントに焦点を当てた展覧会、ある美術館のクレクションを中心とした展覧会などがありますが、今回の企画はボルドーという場所を固定して、そこでの美術を石器時代から現代まで見てみようというものです。
作品も、ボルドー美術館、アキテーヌ博物館、ボルドー装飾芸術・デザイン美術館、CAPCボルドー現代美術館、市立図書館、市立公文書館から200展に及ぶ作品が展示られています。
私にとっての見所は、
- 石器時代のヴィーナスと呼ばれる女性像の一つ、《角を持つヴィーナス (ローセルのヴィーナス)》
- ローマ時代の墓碑、石棺の断片
- ベルニーニの《フランソワ・ド・スルディス枢機卿の胸像》
- ボルドー美術館形成期の作品、ペルジーノ《玉座の聖母子と聖ヒエロニムス、聖アウグスティヌス》、ルーベンス《聖ユストゥスの奇跡》、ゴヤ《闘牛》
- 今回の目玉になっている、ドラクロア《ライオン狩り》、その消失する前の全貌を捉えたルドン《ライオン狩り》
すごく有名な作品はないかもしれませんが、ある地域が造形作品にどうかかわっていくのかが見られる、興味深い展覧会になっています。
「ボルドー展 ー 美と陶酔の都へ ー」は2015年9月23日まで開催です。